■Q:お仏壇の処分は?
■Q:お仏壇の置き方は?
■Q:購入の時期は?

■仏壇仏具のお手入れ方法

■Q:お仏壇の飾り方(写真)は?
■Q:お仏壇の飾り方(お花)は?
■Q:お仏壇の飾り方(仏具)は?

 

 


Q: お仏壇の処分は?
使わなくなった古いお仏壇の処分はどうすればいいのかしら?
A: お焚き上げします。
古いお仏壇といえども長年おまいりしてきたものなので、単にゴミに出すことはできません。 以前は菩提寺にお願いしてお焚き上げしてもらいましたが、最近は防災や環境問題の都合でお焚き上げできないお寺が増えています。 そのため今では古いお仏壇のほとんどは、お寺に代わって仏壇を販売している仏壇店が引き取り供養処分を行っています。 そのとき古いお仏壇の中に、大切な物が残ってないよう注意しなくてはなりません。 ご本尊と位牌だけは菩提寺に納めて供養していただきます。
(お焚き上げ料 上置仏壇 5,000円~ 台付仏壇 10,000円~ 引取りの場合は別途費用がかかります。)


Q: お仏壇の置き方は?
お仏壇を安置する場所や向き・方角に決まり事はあるのかしら?

A: 特に決まりはありません。
お仏壇を置く向きは、仏教では十方どの方角にも仏さまはいらっしゃるので、方角に吉凶はありませんが、一般的には真北を向く北向きは避けて置く方が多いです。 また直射日光の当たる場所や湿気の多いところ、冷暖房の風が直接当たる場所は避け、毎日のおまいりがしやすい場所に安置するのがよいでしょう。 仏間があれば一番よいですが、床の間や押入れの上部、整理タンスの上、また居間のサイドボードなどの上に置いても構いません。


Q:購入の時期は?
お仏壇を購入するのによい時期ってあるのかしら?

A: 思い立ったが吉日。
お仏壇をお求めになるのに、良い時期とか悪い時期とかはありません。 ご不幸があった場合は、四十九日の法要までにお求めになるのがよいでしょう。 それ以外は、お盆、お彼岸、年回忌、家の新築などを機縁としてお求めになる方が多いですが、思い立ったが吉日で時期はいつでもかまいません。 むしろ平常、達者なうちにお仏壇を安置して、心をこめておまいりすることが本義といえましょう。 家の新築の場合は、先にお仏壇を決めて、その大きさに合わせて仏間を造った方が納まりがよいです。


Q: お仏壇の飾り方って(写真)?
お仏壇の中に故人の写真を飾ってもよいのかしら?

A: 置く場所に考慮下さい。
お仏壇はご本尊と位牌を安置するところで、亡き人がすでに浄土に生まれかわり仏さまになったからには、故人の象徴の位牌をおまいりするようになります。 写真は見るものであって拝むものではありませんので、故人の写真はお仏壇の中に飾らないで別の場所に置いた方がよいでしょう。 ただどうしても写真のお顔を見ておまいりしたい方は、お仏壇の奥に入れず前や横に置くようにします。


Q: お仏壇の飾り方って(お花)?
仏壇に供える花は何か決まり事があるのかしら?

A: お好きな花をお供えください。
宗派によっては、おしきみなどをお供えする場合もございますが一般的には、お仏壇にお供えするお花に決まりはございません。 故人がお好きだったお花や季節のお花をお選びになってよろしいかと存じます。 また華やかであっても一向に差し支えありません。 母の日のカーネーションなどはお母様もさぞお喜びになられるでしょう。 花粉が落ちる花やトゲのある花は事前の処理をした上でお供えください。


Q: お仏壇の飾り方(仏具)は?
仏具の飾り方の決まりってあるのかしら?

A: 仏壇の中の構造は、ふつう三段になっています。最上段の中にご本尊、その両脇に脇侍仏やお脇掛をかけます。ご本尊をおまつりするところが宮殿(く うでん)といいます。その下にある台が須弥壇で、この上に上卓(うわじょく)をおき、仏飯器や茶湯器をお供えします。二段目の中央に前卓(まえじょく)をおき、三具足や五具足をおかざりします。
お位牌は宗派によってちがいますが、一段目のお脇掛のところか、二段目に安置するのがふつうです。
三段目には香炉、花立、リンなどをおきます。このほか、お仏壇の前に経机をおき、経本、りん、その横に木魚などをおきます。宗派によって使う仏具にちがいがありますので、お寺か当店までご相談ください。


■仏壇仏具のお手入れ方法 ☚プリント用PDFファイル

取り扱い説明

 

仏壇仏具を永くお使いいただくためには、ほこりがかぶっていたり、お花が枯れていることのないよう、日ごろからお手入れを欠かさないようにし、取扱いにも注意しましょう。

 

 

[仏壇のご使用の注意]

•仏壇に直接水をこぼすと、本体や塗装面などに変化を起こすことがあります。水をこぼした場合には、乾いた布などですばやく水をふき取ります。また花立の水を取り替える時に、底に水滴が残っていないか確認します。

•仏壇の膳引き・引き出し、経机に手を掛けて立ち上がると、仏壇や経机が壊れたり倒れることがあります。

•長年ご使用になると、仏壇の扉の蝶番のネジがゆるんでくることがあります。ゆるんだまま使用すると、仏壇を傷つけることがありますので、しっかり締め直します。

 

[仏壇の安置場所の注意]

•仏壇は木工品ですので、過度の湿気や熱により、本体や塗装面などに変化を起こすことがあります。また日射により変色や退色を起こすことがありますので、冷暖房器具の風が直接当たる場所、直射日光が当たる場所には安置しないようにします。

•湿気によりカビが生えることもありますので、仏壇の裏側や側面には空間を取り、壁に密着しないように置きます。

•仏壇を安置する場所が水平であるかどうか確認します。水平でない場合、仏壇の扉が開いてきたり、内部の仏具が転倒することがあります。

•安置面、床面の強度を確認します。強度が不十分な場合、仏壇が傾いてくることがあります。

 

[仏具のご使用の注意]

•主な仏具には、お花を入れる花立、線香をたく香炉、ローソクを立てる火立がありますが、仏壇や経机の大きさにあったものを使用します。

•線香やローソクに火をつけるときは、香炉や火立を膳引きや経机の上に出して使用します。仏壇の内部で火を使うと危険です。

•線香やローソクに火をつけたまま離れないようにします。また線香やローソクの近くに燃えやすいものを置かないようにします。

•線香やローソクの火に冷暖房器具の強い風が、直接当たらないようにします。線香が倒れたり、ローが垂れてきて危険です。

•ローソクは、仏壇の大きさと火立の芯のサイズに合ったものを使用します。

•マッチのカスを入れるマッチ消、線香を入れておく線香差には、水を入れないで下さい。水が漏れて仏壇を傷めることがあります。

•おリンは、硬い床に落とすと割れて音が鳴らなくなることがあります。またリン棒でたたく場所はおリンの横ではなく、口のふちを下からたたき上げると一番良い音が出ます。

•位牌などの金箔や金粉を使用した部分には、直接手をふれないで下さい。金箔や金粉がはがれることがあります。

•仏壇内の照明器具は、おまいりする時だけ点灯し普段は消しておきます。また電球を替える時は、照明器具にあった電球をお使い下さい。照明器具の配線を変更する場合は、感電やショートしないようお買い上げ店までお問合わせ下さい。

 

 

[仏壇仏具のお掃除の注意]

1.仏壇

仏壇のお掃除は、毛バタキでほこりを払ったり、柔らかい布や仏壇クロスで、ほこりや汚れを拭き取ります。

 汚れが落ちにくい場合は、ぬるま湯などにひたした柔らかい布を硬く絞り、拭き掃除します。また湿気は大敵ですので、水気を残さないようにしっかりと乾拭きをします。

 市販の化学雑巾は、艶にムラが出てしまうので、あまりお薦めできません。

 仏壇の隅や内障子のほこり、彫刻の隙間のほこりは、毛バタキやハケで払い落します。

 金箔の部分は、直接手で触れたり、布で拭かないようにし、毛バタキでそっとほこりを払います。そのとき毛バタキの芯の部分で金箔を傷つけたりしないよう注意して下さい。

 

2.仏具

仏具をお掃除で取り出す際は、落して仏壇に傷をつける事のないよう注意します。

 塗り仏具の汚れは、柔らかい布で拭き取ります。

 色の付いた金物仏具の汚れは、柔らかい布で拭き取ります。硬い布やみがき剤でこすると色が取れてしまいますので注意して下さい。

 磨きの金物仏具の汚れは、みがき剤や洗浄液を使いよく磨きます。

 火立にローソクのローがたまった時は、ロー除去液を使って取ります。釘等で取ると傷がつきますので注意して下さい。

 

3.香炉の灰

香炉の灰がお線香の燃えかす等で汚れている場合は、灰ふるいを使って灰のお手入れをします。ふわふわした灰に生まれ変わり、お線香が最後まで燃え、かすが残ることがなくなります。

 灰の表面は、灰ならしできれいに整えます。

 

4.位牌・ご本尊

位牌やご本尊の金箔や金粉の部分は、直接手で触れたり、布で拭かないようにし、毛バタキでそっとほこりを払います。

 

 

[仏壇仏具のお掃除の時期]

 

仏壇は、日ごろからほこりを取り除くよう気をつけていても、念入りなお掃除となると後回しになりがちです。

お彼岸やお盆の前、年末など、年に何回か念入りなお掃除をする日を決めておくとよいでしょう。

 

 

[仏壇の修理]

 

仏壇は日常のお手入れが大切ですが、どんなに大切に使っていても、永い間使い続けるとどうしても傷んできます。

 何年もたつと仏壇の内部が、ローソクやお線香の油煙で黒ずんだり、金箔や漆塗りの部分がはがれたりします。扉がガタガタになったり、障子がボロボロに破れている仏壇もよく見かけます。

 直さなくてはと思いながらも、ついつい後回しになっているのが仏壇です。

 仏壇の修理は、直せなくなってからでは手遅れで、修理がきくうちに直す事が大切なポイントです。

まず修理できるかどうか、信頼できる仏壇専門店に見てもらった方がよいでしょう。

この仏壇の修理を「お洗濯」とも言います。

 仏壇の修理は、まず仏壇を解体し、汚れを洗浄、壊れた部分やキズを補修、漆を塗り直したり、金箔を押し直すなどして、新品同様に生まれ変わります。

ただし料金は、新品の仏壇の5割程度かかる場合もありますので、修理を依頼する場合は、必ず事前に見積もりを出してもらいましょう。

 


■カラフルな仏具